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15 December 2018

辿り着いた「生」「活」


みなさま...
前回のブログ更新の際の「ニュースなしです」結論から一転,というか,もうそれから一年半...

引っ越しました!!(去年の10月に...)


前回のブログ更新直後に,日本へ飛び,とある大学の面接を受けたところ,それはそれは,それはそれは,(x1000)素晴らしい面接体験をさせていただきました.詳細は省きますが,とにもかくも,あぁ私この地に生まれて良かった.やっぱりここに戻ってきたい!と思わせてもらった面接体験でした.


これこそ巡り合わせかな.と思う面接・大学だったし,p.も「a.n.を日本人として育てるには,今以上の最高なタイミングってないんじゃない!?」と乗り気で.まさに,プライベート,仕事の両面から全てが理にかなうお引越しの予感...こちらの返事をするのに一週間ほどお時間をいただいたので,毎日p.と真剣に悩み抜きました.

で,そのあたりに,私が属しているデンマークの大学から「契約が終わる9月末以降は雇えなくなりました」との連絡が.覚悟はしていたものの,改めて聞くとショックになるのかな?とか不思議に思っていたけれど,いやはや,そんなことは一切なく,私の感情,第一声は「ほっとした」でした.「7年間デンマークでよく頑張ったよね.もう,いいんだよ,違うところに行っていいんだよ」と背中を押してもらった気分.前回のブログでも書きましたが,デンマークには感謝してもしきれません.今の職場においても,日々,デンマークでの経験,修行が生きているのをひしひしと感じるし,デンマークで得たものが私の道をそれはそれは明るく照らしてくれているのがよーく分かります.ただ,そこは,私たちが落ち着く場所ではない,ってことも日々痛感していたわけです.

私とp.がもう少し等身大でナチュラルに生きていける土地をここ数年探しての面接ジャーニーだったわけですが,万が一,ここでデンマークの勤め先から「まだいていいよ」と言われてしまっていたら,「やっぱり子育てにはいい国だし,好きな人たちたくさんいるし,ちょっと我慢すれば良い大学だし...」と,動くことを,もしかしたら足踏みしてしまったのかもしれません.弱い私は,自分を騙して,「まだ頑張れるよ!」と,デンマークに残るという「より簡単な」選択をしていた...かもしれません.が,それでいて,きっと悶々とした日々を続けることになったんだと思います.

だから,ここで「もうこの大学というオプションはないよ」と,はっきり出してもらったことが,私には,最高の救いだったのです.もう,迷いなく,綺麗さっぱり次の土地へ動けるんです!

さー,心機一転,日本での新生活が私たちを待っている!!!

...


ではなくて,前回のブログで書いていた

「3日ほどデンマークに戻り,今度はイギリスへ.  今回は英語でいいし,s.っぷり炸裂!すごーく気持ちよく自分の言葉で色々喋ることができ本当に楽しい面接だった!と言うのは私の錯覚ではなかった様で,数日後にオファーの連絡をいただく.ただいま検討中.」

←ここに決めました!


やっぱり,もう一カ国だけ新しい国に住んでみたい!もうちょっと修行を積んでから,いつかふるさとに帰ってきたい.

ただ,まず日本の大学の方にお断りを入れてから,このイギリスの大学との交渉が真剣に始まったわけです.ていうか,デンマークのオプションなくなったし,この時点で,もうオプションはここしかない...にもかかわらず,p.の強気っぷりが大炸裂!!!

スカイプで大学のディーンたるお方と何度かに渡り交渉だったのですが,まぁp.の要求注:あくまで私の仕事であって,彼の仕事ではありませんのすごいこと!お給料の値上げ,オフィス環境,引っ越し代,昇進サポートのお約束などなど...「だってデンマークからイギリスへ行くんだよ!?自分たちの生活,ガラッと変わるんだよ!経済的にも大変になるし.ましてユーロ離脱が起ころうとしているこの先がちょっと見えない国にわざわざ行くんだから,今見える部分で色々保証してもらうのは当たり前」.ほほぅ.

で,彼的には,単に物質的な問題ではなく,向こうの真剣度を見極めると言うことでもあったようです.私が「こんなに色々ふっかけて向こうからオファー取り消されたらどうするの〜 もう実質ここしか残ってないのに!」と言ったら,「それで取り消すようなところにはそもそも行かない方がいい.今度は僕が仕事探してどっかいけばいいじゃん」と.ほほぅ...簡単に言ってくれるな...

「とにもかくも,なるべく色々な点において現状維持の引越しにしたいってことハイライトね!」とかなんとか,毎回スカイプの前に色々指導され,交渉に臨んだわけです.あー,辛かったー!!!結局,おどおどしながらもp.に提示された交渉点を全て出し,3度のスカイプを経て,結果的にこちらの条件をほぼ全部飲んでもらいました.オフィス環境だけは,なんせ大学のスペースが足りていないので,こちらの望みは100パー叶いませんでしたが,p.からの「一個くらいは妥協するところがあってもいいのだ」とのお許しが出たので(笑)うまくおさまりました.


てな訳で.

イギリス南部に越して来て,一年数ヶ月が経とうとしています.働き出してまだ右も左も分からないうちにどんどん大きな仕事が舞い込み,無茶振りもあり,てんやわんやの1年でしたが,と同時に,ものすごく手応えを感じた1年でした.ものすごいスピードで,「ここの一員」になり,デンマークの大学に7年いてもフルに感じることのできなかった「貢献してる感」「仲間感」「対等にやりあってる感」が,この大学に着いて一年,いや,来て半年以内で体感できたのが,ビックリしました.デンマークにいるときも,自分らしさ,自分の信じるところを忘れないようにしていましたが,それを突き通すにはかなりのエネルギーや覚悟が必要でした.今の職場では,自分の研究メソッド,教育に対する概念ひっくるめ,私らしくいることが,めちゃめちゃ楽.覚悟もなんも入らずに,自分100パーで居られるので,当然,仕事に対するモチベも上がります!

そして夏に,准教授昇進のアプリケーションを出し,ええっまだ働き出して1年も経ってないのに?とHRには言われましたが,いや,一年目で絶対なる!!と心を決めてこの地に来たので,と,突き進みました!の結果,無事に書類審査,面接審査に通り,昇進叶いました. 感謝感謝です.



さて,p.さんはと言えば.

来たこともない見たこともない,全くもって未開の地.どう反応するのかな?と多少心配でしたが,この地に降り立ったその当日に,彼はこの街とフォールインラブでした.「ここに連れて来てくれて,本当にありがとう」と言っていたし,今でも事あるごとく「ほんっと好きだわここ」と呟いています.いろんなところに面接に行ったこの数年間,私が一番気にかけていたのは,「p.が住んで幸せと思える土地に行くこと」だったので,p.が喜んでくれたのは私にとってとても意味あることでした.

最初の数ヶ月は,p.は子供達の保育園・学校探し,フリーランスの仕事で忙しくしていましたが,n.の保育園,a.の学校が無事決ま理,フリーランスの仕事がひと段落したところで,現地で働くオプションも見てみようかな...と,とある企業の面接を受けたところ,さすが面接王子,ピッタシカンカンの両想いでスムーズにお仕事ゲット.シニアデザイナーとして生き生きと働いております.

久々の共働きで忙しくなるのかな...と思いきや,結論から言うと,なんとデンマーク時代より逆に時間があるくらいです!

その要因としては,多分:

① デンマークでは持たなかった車を買いました.憧れだった,電気自動車です!移動時間がぐっと減る!週末の日帰り旅行が楽しい!とは言え,やっぱりまだまだ電気自動車は経済的にも実質的にも難題あり.何度も,電気自動車にこだわらずに,ハイブリッドにした方がいいのか...と悩みましたが,結果,心が本当に欲しいものを選び,貯金は減っても「自分らしさ」を形にすることができたこの満足感!幸せです.

② デンマークで住んで居たアパートにはなかった,洗濯機&乾燥機,食洗機,電子レンジ等が,今のアパートにはついていて,家事にかかる時間がぐっ!!と減りました.ていうか,今となっては,デンマークでの7年間,これらのものがなくてどうやって過ごして居たんだ?!日々の買い物も宅配無料のネットショッピングに変わったので,そこも時間を生み出してます.

③ 私はよっぽどのことがない限り,週に37.5時間以上(フルタイムのお給料分)働かないようにしてます.学者に限らず,どんな職業も,しようと思えば本当に何時間でも仕事ってできちゃうし,私もデンマーク最初の数年は,一つの仕事が納得いくまでやり続けて,ゆうに週60時間とか働いてたりもしました.でも,今は,今までの経験が手伝って仕事の効率が多少上がったのと,それから,「できたら自分にとってプラスになるけど出来なくても誰にも迷惑はかけない」ような仕事はどんどん捨ててます.そうすると,大抵p.も私も夕方5時には仕事が終わっているので,ビール飲みながら夕飯作って,夕飯6時に家族で食べ,7時半くらいまで遊び,子供達が8時に就寝の後は一人もしくはpと二人の時間もあり,そして,大抵,週末がお互い仕事ゼロの生活になりました.これって,ものすごく楽しい!もちろん,仕事が好きで生き甲斐の人たちは仕事をしないことがストレスになるのでしょうが,大島家は,仕事も好きだけど,それ以上に遊ぶこと,ダラダラすること,飲むこと,食べること.が好きなので,毎晩のビールが楽しみでしょうがないし,毎週末は家族みんなでダラダラ9時半くらいまでベッドで過ごして..起きて気が向くままにブランチ行ったり,日帰りドライブ行ったり,一日パジャマで映画見たり昼からダラダラ飲んだり.が本当に楽しみ.「週末ってこんなに楽しいものだったんだっけ?」とイギリスに来てからすごく思います.

④ n.が2歳になってぐっと楽になったことも大きいかなと思います.それまではてんやわんやだった子供達との外食が,n.が2歳になった頃から余裕が出てきて,今まで以上にご飯食べに行くことが楽しみに.家ではほぼa.と二人で遊んでいるので世話ないし,夜も私かp.の付き添いなしに,a.と二人でコショコショおしゃべりしながら寝るようになりました.


そんなわけで,多分いろんなことがいいタイミングで重なったんだと思います.デンマークでも幸せで感謝の日々でしたが,今は「自分が生きたい人生」を営めている気がして,更に,腰を落ち着けたいと思える土地にやっと巡り会えたこの幸せ!例の数年間にわたる面接旅行,葛藤,自分探しの旅の諸々は,全てこのためだったのですね!!

その数年間の間で,幾度となく,p.と,「自分たちは存在しないものを追いかけているんだろうか?」って不安になったけれど,分かったこと.みなさん,追いかけていいんです〜!!!妥協したくなかったらしなくていいこともあるんです!自分が思い描く理想の地に住むことは,可能なんだ.と,今,改めて,そう思います.

この世界,イギリスの現状も含め,不安定で悲しいこと続きの世ではありますが,希望を捨てず,自分たちが出来ることを一生懸命して,そして,この手で掴んだこの地での生活を,「生」き「活」きと送って行きたいと思います!






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