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01 July 2016

良い決断とは.後編.


さて、2度のチャンスを頂きながらも「ノー」という決断にたどりついた大島重工.

この時点で肩が軽くなるんだと信じていたのに.二人同じ気持ちでNOだったはずなのに.

その後ずっと、ぐるぐると私の中では「これで本当に良かったの?」という疑いの気持ちが大きくなるばかり.この日は週に一度の洗濯日のため、p.は洗濯機があるアパートの地下に午後ずっと籠ってました.夕方洗濯を終えて上に上がってきた彼に「これで本当に、本当に、良かったんだよねぇ?」と不安な顔つきで聞いた私に、p.が険しい顔つきで 「え、なんでそんなこと言うの?もう決めたことじゃん. 」と.この時点でa.のお迎え時間になったので、p.はまた家を出て行き、私も、「そうだ、もう前向きに行くっきゃない!」と思っていたんだけれど.

a.n.が就寝して、さぁ大きな決断をした大島重工を祝ってワインを!てな時に.やっぱり自分の中でのモヤモヤが消えず、p.にまた「これで良かったんだよねぇ」と投げかける私.「もちろんだよ!」と言って欲しかったけれど、p.は代わりに「まさか、まさか、s.はこの決断に後悔をしているの?」と.

さぁ、こっから、大島重工の気持ちのすれ違いが発覚しますよ〜、みなさん、私と一緒に胸えぐられちゃって!!!


というのも、p.は実はYESであったこと.1度目にNOと言い、スクール長が更なる3日間という時間をくれた時、彼は「もしかしたらs.YESに説得できるかもしれない!」と思ったとの事.私は私で、p.さえ、YESの兆しを見せてくれれば、オファーを受けるつもりでいたのです.

後で聞いたら、決断後、私には笑顔で「よく頑張ったね!」とハグしてくれたけれど、それは私が揺るぎない NOだと信じていたからで、本当はYESだった彼自身は地下室で一人涙をこらえ洗濯していたそうな...

私の「何かが違う」はこの地がp.の理想じゃないんじゃ、もっとp.が喜ぶところに大島重工を連れて行きたいって事に基づいていたので、まさかまさか当の本人がYESだったとは...!!!

なんてこった! このすれ違いが判明した時点で大学に連絡をすることもちょっと考えたけれど、もう向こうは第2候補者にオファーを出した可能性が高いし、その場合ここで私が「やっぱりYESなんだけれど...」なんてノコノコ連絡をしたところで、まぁ「もう遅いよ」で終わればいいんだけれど、向こうは向こうで、もしかしたら「あともう少し時間をあげていれば第1候補者からYESがもらえたのかもしれない」とちょっと後悔してくれたりするのかもしれない.となれば、向こうにとって重荷になるだけだなぁと思ったので、泣く泣く、諦めました.

このショックから立ち直るのには少しばかり時間がかかりました... しっかり気持ちが通じた上でのNOだったらすぐに前を向いて行けたけれど、まさかのミスコミュニケーションが原因だったとは...つか、もしもーし!お前さん コミュニケーション専門でしょーよ! 会議におけるdecision-makingの過程とか分析してるくせに... ほんっと、自分たちの会話、ビデオに撮っとけば良かった.これこそ、素晴らしいデータ(いかにコミュニケーションが人生の大切な決断を左右するか)になりえただろうに!!いや、涙が出てきちゃって分析なんかできないか.ううん、けどやっぱり、せめてこの失敗、なんらかの役に立てたかった!悔し〜い!

それにしたって、p.の落ち込みようったら、見ていて本当に辛かったです.私が本当はYESに揺らいでいたけれどp.の気持ちを見抜けずNOに行ってしまったことで、自分の存在が私のキャリアを邪魔したと思ってしまったみたいです.そんな事、全然ないのに!!! だってそもそも私が仕事を出来ているのは、今の私があるのは、p.様様なので.でも、しばらくはその声も全く届かないほど、落ち込んじゃってました...

しかも、その後、何かとつけこの大学がある地が生活の中でチラチラと出てきては私たちを苦しめます.

決断直後ご飯に行った友人宅で、出てきたフォークとナイフが 「メイドインその地」という偶然に、p.と私、目を合わせて激しくガーン、ガーン、ガーン...

決断直後に新しく出会った日本人の方が、偶然にもその大学の大学院で学んだという履歴を持っていたり...(でも、その方は私を優しく気遣って「行かなくて正解正解!」と明るく言ってくださりました.感謝!)

そして、私はと言えば、その後もいろいろ受けてはいますが、どの大学のポストを見ても、かの大学のオファーがいかに色々な点で素晴らしかったのかを思い知らされるばかり.そして、その後受けているどこも書類審査に引っかからないし(まぁ、でも、これが普通です.あの大学で面接に引っかかり、さらにはオファーまで行ったのは奇跡中の奇跡.)まーさーに、「逃がした魚はデカイ、デカイどころかもう一生捕まえられない」心境にどっぷり浸かり...目の前真っ暗...お先真っ暗... 


というわけで、同じ間違いを2度と起こさないよう、反省点を書き起こしておきましょう.


反省その1.私がp.の最初のリアクションにこだわりすぎた.

二人で、互いに言ったことを思い出しその真意を確認してみると、なるほどあれはp.は実はYESという意味で言ってたのか!と、もうそんなんばっかりボロボロと出てきて.そのサイン全てを、私はp.NOという風に受け取っていたのです.今考えてみると、p.が言ったことをYESサインと取るのは容易だったはずなのに、なぜ私はそれ全てをNOとして捉えてしまったのか. 私のミステイクとして、最初のp.のリアクションにこだわりすぎた点です.オファーを頂いたことを伝えた時、「わぁ!」ではなく「おおっ」だったp. でも、それって、単に彼がa.を送った後たくさんの買い物持って帰ってきて疲れていたから(プチ反省:たまにも私も買い物役やりましょう)+その土地について何も調べていなかったから 、にすぎなかったのです.そこから、大学や街を調べてp.の中ではどんどん盛り上がっていったのに、私はそこをしっかり見ていなかった.

二度目のNOを言う前日に家族で映画Zootopiaを見ていて、主題歌の「I won’t give up, no I won’t give in til I reach the end and then I’ll start again. No I won’t leave, I wanna try everything I wanna try even though I could fail〜」というところで、私は「そっか!やっぱりこれぞ!っていう気持ちになるまで頑張れって事だね、だからやっぱりNOだよね〜」と話しかけたんだけど、後から聞いたところ、p.にはこの同じ歌詞が「そうか、くよくよ迷わずに、この地に行ってみればいいんだ!」と聞こえていたそうな.えええっ だから私の言葉に反応なしだったのね... なんだよぉ なんでその時に、「いや、僕にはこれがYESって聞こえるよ」と言ってくれなかったのか、、、

なので、p.がもっと明確にYESを打ち出してくれれば!という反省点も→


反省その2.p.が私に気を遣いすぎた.

盛り上がってきたp.はなぜYESというべきかの点をたくさん上げてくれました.だけれど、その際にいつも「ポジティブな点 + でも、ネガティブな点」という言い方をしていたので、私にはp.が「常識的に考えたらYESだよね、でも自分たち的にはNOだよね」という風に聞こえてしまっていたのです.彼は「NOな点もあるけど、YESな点が大きいよ!」と言いたかったのに、私は、彼が出してくるネガティブな点にばかり重点を置き、勝手に「やっぱりp.にとってはYES!じゃないんだなぁ」と信じ込んじゃったわけです.

でも、p.がなぜゆえにもっと率直にYESをハイライトしてくれなかったのか.なんでそんなに慎重な話し方をしていたのか.後から判明したことは、p.は「YESを押すこと=s.の気持ちを尊重する事、と、s.の能力と可能性(これから他のオプションが出てくる可能性)を信じる事、をしていないと思われるんじゃ」って心配しちゃってたんですね... 

一度目のNOを大学に伝えた後、それを聞いた私の母が「なんでなんで〜」って感じだったので(子と孫の行く末を心配する親の、至って普通の反応だと思います)私がp.に「やっぱ私たちのNOってクレイジーって思われるよね、わかってもらうのは難しいかもだよね」と言ったのですが、それ、私的にはめーっちゃ何気ない、特に意味のない一言だったのに.p.はそれにものすごく敏感に反応して、「自分が、絶対s.の決断をサポートしなくちゃいけないんだ!」と思ったということ.だーかーらー、言葉を選び選び、私の気持ちを探り探り、静かに静かにYESを押していた、それが私には全然気づけなかったのですね... 一方で、この間ずっと、私はp.が「行こう!行ってみよう!」って言ってくれるのを待っていた...(実際、私は何度も「ねぇ、ほんっとーのところ、p.はどう思う!?どう思う?どうすればいい?!」と聞いていたのです)

キャーーーー よくドラマである「んもう!んもう!」とイライラさせられるすれ違いがまさか大島重工にふっかかるとは...

でもね、やっぱり、これ、私、悪いんですよ.だって、多分今回のミステイクのいっちゃん底辺にあるもの→


反省その3.私が決断の責任を取りたくなかった.

p.任せにして、p.YESと言ってくれないかなぁって... それって、突き詰めてみると、単に、自分が決断の責任を負いたくなかったから.

昔、似たような決断をした事がありました.大学院選びで二つの候補のどちらにしようか迷っていた時です.土地も学ぶ内容も違うこの2校、その後の人生が大きく変わってくるであろう、この決断に、21歳だった私は悩んで悩んで、一人で決めるという事がとても恐ろしい事に思われて、その責任を取りたくなくて、所構わずいろいろな人に相談しまくりました.でも、誰と話をしても決められず.最後に、一番上の姉に言われた言葉が決め手となりました.そのままそっくりの言葉は思い出せないんだけれど、「s.は、自分が決めたことを信じる、ということをそろそろ始めてもいいんじゃないの?」というような事でした.これは、当時の私には衝撃的な言葉で、そして、なんだかすごく納得しました.ABどちらがベター?ってことにしか焦点を置いてなかったから、決められなかったのです.決めたら、それを信じればいいんだ!と思ったら、直感的に気に入っていたA校の方にすんなりと決められたのでした.

それ以来、その言葉に支えられ、幾つかの(小さな)決断をしてきました.だけど、p.と一緒になった頃から、彼の存在に甘えてまた無責任な私に戻ってしまっていました.だって、「この人についてけば間違いなし」と思うほど楽なことってないんですよ、、、そんな感じで今回の決断も密かに彼に委ねてしまっていたのでした.

私はp.の事を想いやってたつもりでいて、実は単にこの大きな決断の責任から逃れようとしていただけなんでしょう...そして、結果、p.を苦しめる結果になっちゃったわけなんですねぇ...

その後一ヶ月、幾度となくこの話題が出てくると二人で落ち込んでました.わたしがp.の落ち込んだ姿を見たくないがゆえに、喧嘩にもなりました.で、前に進めなかった理由は、きっと、二人で「いや、NOって言った事、なんらかの意味があったんだよ!NOで良かったんだよ!」と、何とか決断の意味を模索しようとしていたから.この決断を、「良いもの」にしようと頑張っていたから.だけど、考えれば考えるほど、なんでNOじゃなくちゃいけなかったのかが見えずに、落ち込むばかり.

で、やっと、最近、10日ほど前に、この出来事を過去のものとするような話し合い、景気付けができました.それは、「いや、これって、単に、自分たち、間違った決断をしちゃったんだよ!」という結論に辿り着いた為.私たち失敗をおかしたんだよ、間違ってたね!と、受け入れたら、不思議なことに、スーッと気分が晴れました.

というものの、(もちろんあからさまの場合は抜かして)大抵、きっと、決断っていうそのものには良し悪しはないんでしょうね.
良きにするも悪きにするも、それからの自分たち次第と思います.後で振り返った時に「あれで良かったんだね!」と思える決断にするは、決断前よりも決断後の態度が大切だったりするのかもしれません.

だけれど、今回の私たちの場合は、そう思えば思うほど、ということはあの大学・地よりもベターなところに行かなくてはいけない!と、これからの自分たちにプレッシャーがかかってしまい、苦しくなっていたんだと思います.

だから、あえて「決断」という観念から少し距離を置き、シンプルに、私たち、間違ってた!!という結論に達したところで、やっと、堂々巡りから抜けられました!!

そして、次回からは遠慮なしね!最初からとことん腹割って話し合おうね!と固く固く決意しました.私も、もっと責任ある大島重工メンバーになります!


そしてこれからの大島重工の行くべき道は!?

今、私は、ヒジョーーーーに、モテ期すぎちゃった感を味わっております.

この大学のオファーを断ってすぐに、カリブ海に浮かぶ島の大学からポジションのオファー、そして、アメリカのとある大学からキャンパス面接のオファーを頂きました.良くも悪くも、今回の一件で、自分たちの行きたい場所のクライテリアが更にクリアーになったので、こちら二つ、丁重にお断りしました.そして、これらを断った後に、一つの大きな波が引いていくのを、なんか、うまく言えないのだけれど、心と体で強く強く感じました.

だから、私は大きな波を丸逃し、そして次いつまた波が来てくれるのか、ていうか、来ないんじゃないんか?とも感じています.ただいま引き続き絶賛就活中ですが、どれもこれも書類作成中に既に波に全然乗れていない感がなきにしもあらず.

あの決断は、間違いだったね.と、しっかり受け止めた大島重工です.だけれど、もしタイムトラベルできたとして、きっと大島重工はまた同じ事をしたんでしょう.私たち夫婦にとって、必要な失敗だった、って事です.実は、今まで、小さな決断ではあるけれど(レストラン決めだったり、旅行の日程だったり)、まさしくこの類のミステイクを幾度となくおかしてきた大島重工です.ここいらで、致命的な間違いをやってしっかり学んどけよ!って事だったんでしょう...

それに、この「経験」自体は、いくらだって良いものにも悪いものにも変えられる!それこそ、これからの私たちの生き方次第!態度次第!!これからも、同じ方向に「目」を据えて、でも、(私たちにとってここ重要→)互いの「耳」はしっかりと互いに向け、p.と二人三脚していきます.

(ていうか、私たちの話なんて今この世界で起こっていることにしたら本当ちっぽけよね...)

そして、波が来なそうなこの時期だからこそできることもいっぱいしちゃおうじゃないの!!手始めとして、数週間前には即興で2泊3日のSamsø旅行(というか、この時点でまだ落ち込んでいた大島重工は現実逃避旅行でした)、そして、先週n.の再入国許可証がやっと取れたので、これまた即興で決めたのですが、今週末から一週間ほどベルギーをロードトリップすることに!

仕事復帰まであとちょうど二ヶ月.この夏を、思いっきり、楽しみたいと思います!!!


追伸1:私たちのこのような幼稚な間違いで迷惑をかけてしまったこのイギリスの大学には、本当に謝っても謝りきれません.でも、彼らにとっては、結果、私のような変人を取らずに済んで、良かったのだとも思います!

追伸2:このブログを最後まで書いたところで、日本の大学から一つオファー連絡を頂きました.日本就職は、私には敷居が高すぎる!と、ずーっと怖がって出していませんでしたが、このポジションは英語での書類応募
OK、英語での面接だったので、恐る恐る出してみたのでした.早速、反省を活かすチャンスなので、最初の直感のみに頼らず、しっかりとp.と腹を割って話し合おうと思います.

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