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29 October 2015

3度目の正直!?今度こそ,大島重工•ニューシーズン...


先週末は,3泊4日でロンドン旅行をして来た大島重工です.いや〜,お天気にも恵まれ,楽しかった,美味しかった!

さて,今日はまたもや皆様にご報告が...

事が起こったのは,先週水曜日,午後3時.いつものように普通〜に,オフィスで仕事をしていた私の元へ,一通のメールが.差出人,p. 「時間あるとき,プライベートのEメール,チェックしてね〜(ニコニコマーク)」

なんだろ〜?メールのトーンからして,a.の面白い写真かなぁ?と,早速その場でプライベートメールを開けて,p.からのメールをオープン.

一行目.「えっと...予想していたとは思うんだけど...今日,会社クビになりました.」

?!?!?!?!?!?!?!?!


あれ,さっき,ニコニコマーク付きのメールだったよねぇ???

とりあえず,今日の日付を見てみた.10月21日って何の日?新しいエイプリルフール???

ググってみた.あれ,いや,全然,嘘ついていい日とか,そんなんじゃないよねぇ??

動揺して,とりあえず,「今日の占い」なんぞ見てしまった.

私,みずがめ座の,今日の運勢はっと...

「将来に不安を感じるような出来事があるかもしれません.でも,将来を案ずるよりも,今日を充実させましょう」

...

ということは,これはマジなの?!マジですかー!?!?

えっと,でも,今日を充実させましょう,だって!そのためには,よし,メールの続きを読んでみよう.

「3ヶ月のお試し期間で雇用終了になった理由としては,僕の希望していた仕事内容を向こうが用意できなかった事と,彼ら的には,今僕がやっている事をあと1年は最低続けて欲しかったってことで.でも,それは僕の選択肢には入らなかったって事です」

ほほほーう.ここまで読んで,p.からこの過去3ヶ月間聞いていた事が鮮明に蘇ってきました.ななななな,なるほど... これって,マジ!?マジなのね!?エイプリルフールじゃなかったね!?!?

「これから,皆に挨拶して,お礼メールなど一通り書いたら,自分の机を片付けて,帰るね.クビになったのに,あと数時間こういう時間が貰えるって,有り難いよね.そういう時間貰えないケースも多いからさ.」

おおおおおおおお これはまさしく...机片付けて段ボール箱持って帰るって,良くドラマで見るヤツですね!!!!

つか,それにしたって,私的には,相当ビックリなんすけど...仕事再開できるはずもなく,20分くらい落ち着いて色々思い起こしてみました.

えっと,こちら,8月にp.がゲーム会社で仕事始める際に書いたブログです→

そして,その丁度一年前に大島重工の決意を表したブログがこちら→

ブログにも綴ったとおり,アメリカの会社を辞めた時の決意を覆しての,デンマークでの就職を決めた理由は,この会社がp.に約束してくれた仕事内容が,まさしく彼のステップアップに繋がるから,でした.

ところが,いざ働き始めてみたら.
シニアーデザイナーというポジション名とは裏腹に,p.曰く「自分が10年前にやっていた事で,物足りなさ過ぎる」.しかも,聞いていた話とは違うゲームの担当に.

でも,皆いい人だし,聞いていた通り残業一切ないし,ていうか,まだ始まったばかりだからそのうちに又状況は変わるでしょー.と,二人でポジティブでいたのですが.

一ヶ月経って,p.は人事部との会議で,素直な気持ちを打ち明ける事を決意.「どう思う?」と聞かれたので,「私だったら,言わないと思う.けど,今のp.は,その気持ちを伝える事が大事なんだと思う」と伝えました.で,二人で,どう人事部に伝えるのが一番か考えて(ただの「傲慢な不満」とならないように),p.は翌日の会議に臨んだ訳です.そのときは人事部からあやふやな反応しか貰えず,また暫く時が経ち.

その間p.がデザイン担当していたゲームアプリが新しいアップデートを打ち出し,なんと世界で4位の人気ゲームに!という好成績をあげて会社も笑いが止まらないウホウホ状態だったわけですが.

P.は毎晩「何か違う..」と夕飯を食べながら言っていました.仕事内容が物足りなく,「夢に近づく為のはずの仕事だったのに,今のままだと逆戻りしているだけなんだよね」というのもさながら,彼にとって一番ストレスだったのは「a.に,誇りを持って僕のしている仕事を見せられない」という事.詳細は省きますが,自分が制作に関わっているこの人気ゲームアプリにどうしても感情を入れられない,ということでした.p.は,所謂ゲームというものの可能性について結構頑固な考えがあり.ゲームは楽しいものであるけれど,社会に大きく貢献できるものでもあり,または,その反対でもあり...自分の関わっているゲームが,彼の信ずる「ゲームというものは」という哲学と反対の方向へ行っているものというのがモラル的に彼にはどうしても受け入れ難かったようです.そしてそれをサポートする会社の価値観にも...働かせてもらっているのはこちらなんだし,このゲームは会社にとって大事な「子供」です.p.の言っていることは傲慢以外の何物でもないんだろうけど,私は,まぁ,p.らしいな,と,思いました.

その頃,p.は数回マネージャーと会議をして,約束してもらっていたはずの仕事内容はどこへ?と,とうとう単刀直入に聞いてみたそうで.マネージャーが,ため息をつき,教えてくれた事実としては.

本来p.は6月に仕事開始するはずだったのだけれど,ビザ問題で8月開始となり.その間に,p.が担当するはずだったゲーム案が消滅してしまったとの事.彼ら曰く,それを最初にちゃんと説明するべきだった,ごめん...と.でも,彼らとしては,今のゲーム担当でできればあと数年は続けて欲しい.会社の看板ゲームだし,めちゃめちゃ軌道に乗っているし,p.がシニアデザイナーという事実・お給料は変わらないし.こんなに安泰なポジションってないでしょ??と.何が不満なの?と.

人間って,怖いです.私は彼らの言い分,悪くないんじゃないかと思っちゃいました.仕事内容が物足りなかったとしても,履歴書にかけるのがシニアデザイナーという事実は変わらないし,お給料だってそれに見合っている.あぁ,ほんと,人間って怖いです.私,p.がこの会社で働きだすって言った時は「うーん」と渋っていたくせに,いざ大島重工の収入が倍になり,けど相変わらずp.はちゃんと夕方5時には帰って来るから家族の時間もあり...って生活が回りだしたら,いつの間にか,私の口癖は「私が准教授の契約もらえなくて仕事なくなっても,とりあえずはp.の収入があるから大丈夫」になってました....

しかし,p.はその彼らの言い分を聞いてさらに納得がいかなくなってしまったようです.そして,丁寧に,だけれども,かなり鋭く,自分の思うところを伝えてしまったようです.

あっちゃー,こりゃー,彼らにとってp.は邪魔になるだけだろうなぁ,と,私もその時嫌な予感はしましたよ.彼ら的には,まだ勤めて数ヶ月のp.にそんな事を言われたって...コイツ何様!?と思ったと思うし,あー,厄介なの雇っちゃったな,って思ったに違いない!

その頃,いよいよ私の所属する学部が本当になくなっちゃうみたいという事がローカル新聞でも取り上げられ,イコール,依然として滞っている私の准教授の話もほぼ皆無に等しいという事が発覚.p.の会社が,p.が家族の筆頭者になれば(デンマークに引っ越した理由は私の仕事だったので,現在は私が家族の筆頭者)ビザ代を負担してくれると言っていたので,「そうしようよ!」と提案したものの,p.に「いや,自分がこの会社にどのくらい居たいか今は見えないから,やめとこう.このままs.を筆頭者にしておいてくれる?」と制され.

私の研究チームがこの会社で研究材料となるデータを収集できるように,会社のトップマネージメントにp.が働きかけてくれたのもこの頃でした.「早く,僕がいるうちにさ」と.

今思えば,p.はこの頃,結構な我慢をしていたのかなぁ,と.

そんな事を思い起こしつつ衝撃のメールを読んでから20分.今一度,p.のメールを読み返してみました.

メールの最後は,

「帰ったら,詳細を話すね.万事はOKだから心配しないでね!あ,でも,s.に嫌な思いさせちゃったら,本当に,本当に,ごめんね.」

で,締めくくられていました.

けど,本人だってこの日にいきなりクビを言い渡されるとは思っていなかったに違いない.会社に長くいないであろうとは思っていたとして,その時は,クビではなくて,自分から辞めるもの,と思っていたんじゃないだろうか?

だとしたら,結構傷ついているはず.

とりあえず返事を書きました.「びっくりしたよ!!!もう会社で出してもらえるランチの残りとかケーキの残りとかのおこぼれにあずかれないんだねぇ.けど,うん,それなしでやっていこう!」

で,その後a.を迎えに行って帰って,いつも通りにご飯を作って,いつも通りに,p.も5時ちょい過ぎに家に戻ってきました.

まず最初に彼が私に言った事は,「s.,大丈夫?僕がクビになって,悲しい?」と.

私とp.って,めっちゃ二人だとポジティブシンキングになっちゃうんだけど,つい最近,映画 Inside Out(邦題:インサイドヘッド)を見て,私は,いつもポジティブなばかりではなく,p.やa.が,悲しい感情をしっかり出せるような家族の存在でありたい!と思ったばかりだったので(あー,タイミング良く見ておいて良かった!!!),「そりゃビックリしたけど,でも,p.は大丈夫なの?p.こそ,悲しくないの?」と聞き返してみました.

お夕飯食べながら,p.がポツリポツリと話してくれました.p.にとってもこの会社の決断はいきなりだった事,でも,自分が4回もの会議に渡って不満を口にして来た事を思えば当然だった,って事,だから彼らが今日いきなりp.を呼び出し,「今はp.の期待に添うようなゲーム企画を立ち上げられないし,これ以上unhappyなp.はキープしたくないので」と言ったとき,素直にそれをしっかり受け止められた事,けど同僚はビックリしたみたいで,一緒のチームだった同僚には泣いてもらって,自分もウルウルしたとのこと.自分から辞めた訳じゃないから,やっぱりショックだったし,プライドだって,傷ついた,と.うん,当たり前だと思うよ.そう思うのが自然.

でも,最後に,これまたポツリと,「でも,なんかね,帰り道,すっごく肩が軽くなったんだよ.幸せだって思った.」と.

後悔している点といえば,私に研究データを提供できなかった事.私に嫌な思いをさせてるのかも,って事.「自分が不満を表さず,おとなしく与えられた事をこなしていたら,良かったのかなぁ,とも思う.僕のした事は間違ってたのかな,と,ちょっと後悔する気分もある.」と.

うーん.間違ってたとか間違ってなかったとかそういう問題じゃないような気がします.今回の場合.必然的な出来事だったのだと思うのです.確かに,仕事をキープする事が最優先だったら,p.がした事は完璧に間違ってたと思う.けど,そのシナリオはあり得ない.だって,もしp.がそういう状況(例えば私が収入がなくて,p.の収入が不可欠な状況だった場合,p.がどんな仕事であれデンマークで就職する事が必要だった場合,履歴書にかける経験が必要だった場合,などなど)であったら,p.は絶対に不満を表さずに頑張ってたのです.だから,今回そうなったのは,そうして良かったって事だから.そういう運びになったって事.

でも,私が思うに,なんてったって,今回の実りは,p.が,プライドをへし折られた事.自分から辞める運びになる前に,会社側がp.をクビにする決断をとった事,私は,とってもとっても,良かった事だと思います.だって,p.のモラルや価値観と会社の方針が合わなかったのは,p.の勝手だし,p.にはそれを押し付ける権利なんて一切合切ないのだから.とってもいい勉強になったと思います.どっちみち会社を辞めるという結果になっていたのなら,自分からではなく,クビという形での運びになったこと.p.にとってこちらの方が絶対,絶対,彼の為になったに違いない.数日後,私もデータ収集(勿論この話はオジャンになりました)の件でマネージメントの人とメールをやり取りする機会があったので,会社への感謝の気持ちと,p.が迷惑をかけた謝罪の気持ちは,しっかりと伝えておきました.

その後,経済面での決めごとをちょこちょこ話し合い(ていうか,a.の保育園フルタイムにしちゃったじゃんよ...お金倍かかってるけど,これからまた一家の収入は半分になるのよね..ど,どうする..?とか)して,p.はその先週に予約していたiPhone(いよいよスマホデビューしようかなってところでした)を「もう僕には必要ないや!」とさくっとキャンセルし,珍しくa.と同じ時間にベッドへ.すっごいイビキをかきながら,ぐっすーり,就寝.疲れた一日だったんだろうね.お疲れさま.

と,p.が大丈夫そうなところを確認したところで,いきなり今度は私が眠れなくなってしまった!

と言うのも,そこに安心したら,急に心配になってストレスを感じた事が...

それは,「私の同僚になんて説明する???」って事.

私の行く先見えない契約の事を親身になって心配してくれている同僚達.そんな彼らの最近の口癖も「でも,p.がデンマークの会社に就職して,ほんっとに良かったよねぇ!!s.の仕事がなくなったとしても,デンマークにいられるもんねぇ!!」で...

どうしよう,どうやって彼らに説明すべきか...今まで「p.の仕事はどう?」と聞かれても,p.と愚痴をいうのは夫婦間のみにしようと決めていたので,「うん,順調よ〜」としか言っていませんでした.それがいきなりこの展開.彼らのショックを受ける顔を想像していたら,眠れなくなってしまい...心配されるんだろうなぁって考えたら申し訳なくて...

まぁ,結局,寝たのですが,翌朝,起きて,まず,p.に泣きべそをかいてしまいました.「同僚にどうやって伝えようって考え出しちゃったら,ストレス〜〜〜 えーんえーん」...

でも,ここで泣きべそかけたのが私にとっても突破口になったみたいで.p.に「ほんっとごめんね,s.にそんな思いさせちゃって.ベビにもストレスかけちゃったよね...(ついでの報告ですみませんが,一月末に次男出産予定です)s.は何も心配しないで,僕が自分から話すからさ!」としっかりその泣きべそを受け止めてもらって,ハグしてもらった時,なんか,すーーっと,気持ちが軽くなるのを感じて.この時,「あ,もう過去の話なんだ.前だけ見て行ける!」と実感して,元気に仕事に行けたのでした.

さらに,その翌日にはロンドン旅行出発,新しい生活を始めるにあたっていい切り替えポイントとなりました!ほんっと〜〜〜に,楽しく美味しい旅行でした!また後ほどブログに記録したいと思います.

そうそう,一番仲の良い同僚に話したところ(私たちがデンマークに居残る事を強く望んでくれている友人でもあります),彼女,止まってました...私がp.からのメールを見た時の凍り方と全く同じで,密かにウケました.が,ほんと,心配かけちゃってすんません!大島重工,トラブルメーカーですんません!!

彼女が,「これからはまたs.の収入に頼るって事になるし,それでもってこのうちの学部のカオスでしょ.ストレスにならないの?」と聞かれました.

それが,そこは全然ストレスには感じません!前にもブログで書きましたが,「私の」収入,そういう感覚が私にはなくて...デンマークに来て5年,このお給料が「私とp.の合作」という感覚は,失った事がありません.p.と私二人揃っているからこそのこのお仕事,このお給料なので.

とりあえず...これでまた(私の仕事の都合さえつけば)平日のa.無しデートがいつでも可能に!と盛り上がっております.

がっ!!

案の定,今週はみるみるうちに今まで手が行き届いていなかった掃除がこなされていて,家がどんどん綺麗になっている... 今までは半々の担当だったa.の送り迎えも,また当たり前のようにp.の仕事になっちゃったし. 夕飯も作るというけれど,ここだけは私も譲りませんでした.

だって,違うのですよ!p.は家事をする為に,家にいるんじゃないんだよ〜!しっかりと,今のうちに,自分の夢に集中しておくれね.(私の仕事の契約が打ち切られるまで...そうなったら今度はp.が外に働きに出る番なので!)

そして,次男が生まれてくる前に,この素晴らしきタイミングで頂いたフレキシビリティ,大いに活用して,12月と1月は,a.が保育園中に,二人でたくさん一緒に遊ぼうっ!

大島重工,2016年も色々ありそうでお騒がせしそうですが.. どうぞ,やれやれ...と,見守ってくださいませ.

こんな大島重工ですが,これからもどうぞよろしく御願いいたします!

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